野田屋茶店の焙煎室から【野田和美】

焙煎で使う川砂
焙煎で使う川砂

金澤のみなさんに愛されている“ほうじ茶=加賀棒茶”。

父から教えてもらい焙じ始めてから6年が経過しました。

 

焙じたてのお茶を飲んでいただくため、一回に焙じる量は2~3日の販売量にかぎられています。

 

お茶を焙じるのは決まって午前中です。

焙煎室のドアを閉めて集中した空間を作ります。

 

野田屋茶店には“砂で炒る焙煎機”と“鉄板で炒る焙煎機”があります。

“砂で炒る焙煎機”は香りがよくでます。

“鉄板で炒る焙煎機”は味がよくでます。

 

この2つの焙煎機で焙じられたお茶をブレンドして野田屋茶店のほうじ茶が出来上がります。

 

焙じる加減の目安は“時間”と“煙”と“色”です。

『香りは?』とよく聞かれるのですが、焙煎室の中では香りは麻痺してしまい香りは頼りにはなりません。

 

なので、特に、色は神経を集中して見ます。でも外の光の状態によってその色がとても違って見えます。

 

冬、金澤はどんよりとした天候が多いのですが、雪が降ると外の光がとても眩しくて戸惑うことがあります。

 

焙煎が始まると、ご近所に芳ばしい香りが立ち込めて、この香りに導かれてご来店していただけるお客さもいらっしゃいます。

 

是非、一度、野田屋茶店【金沢・竪町】のほうじ茶=加賀棒茶をお楽しみください!